読者の悩み
- フィボナッチを基礎から知りたい
- 種類が多くてどれを使えばいいの?
- おすすめの手法はありますか?
今回はこのような悩みを解決します。
私はフィボナッチと出会ったことでトレードの質がかわりました。
フィボナッチを使っている方で、ブログや動画を参考にしてみたけどなんとなく使っているというかたが多いと思います。
しかし、フィボナッチ自体の基礎をわかる人はほとんどいません。数列がからんでくるので苦手意識を持つ方が多くいらっしゃいます。そんな方へ向けてフィボナッチを数列からわかりやすく解説していきます。
今から勉強する方だけでなく、現在フィボナッチを使っているよという人も改めて基礎から学んでいきましょう。
本記事の信頼性
本記事の内容
フィボナッチの基礎(数列)について
フィボナッチの使い方
フィボナッチの種類
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フィボナッチ数列の基礎
まずはフィボナッチ数について知っておきましょう。フィボナッチ数列は以下のような数列です。
フィボナッチ数列
1 , 1 , 2 , 3 , 5 , 8 , 13 , 21 , 34 , 55 , 89 , 144 , ・・・
- 2つ連続する数字の合計は次の数に一致
- 次の数に対する比率が、4つ目の数以降で0.618に近づく
- 前の小さい数に対する比率が1.618に近づく
法則性①:2つの連続する数字の合計は次の数に一致
フィボナッチの法則性①は「連続する数字の合計は次の数に一致」します。
数列の1項目が「1」、2項目が「1」なので「1+1=2」となり3項目に「2」が並ぶといった具合です。
法則性②:次の数に対する比率が、4つ目の数以降で0.618に近づく
フィボナッチの法則性②は「次の数に対する比率が、4つ目の数以降で0.618に近づく」です。
比率とは割り算のことで、前の項を次の項で割れば比率が出てきます。順番に比率を求めていくと、0.618に近づいていくことがわかりますね!
法則性③:前の小さい数に対する比率が1.618に近づく
フィボナッチの法則性③は「前の小さい数に対する比率が1.618に近づく」です。
次は、分母と分子を入れ替えて比率を出しています。順番に比率を求めていくと、1.618に近づいていくことがわかりますね!
0.618や1.618数字の意味
0.618と1.618の意味
フィボナッチ数列における「0.618」、「1.618」の比率は「黄金比」と呼ばれています。また黄金比は、人が最も美しいと感じる比率とも言われています。
黄金比を用いた代表例
- ミロのヴィーナス
- パルテノン神殿
- はがき
- appleのロゴ
- 名刺
相場とフィボナッチ(黄金比)の関係
このフィボナッチ(黄金比)は、相場でもしばしば見ることができます。
上図のチャートではフィボナッチリトレーストメントを使用しています。戻り高値を抜けて下降トレンドから上昇トレンドに転換し、戻し(リトレース)をつけている場面です。
いわば押し目や戻り目の予想に使うことができます。
関連記事>>ちゃんとわかってる?押し安値と戻り高値は超重要です!【FX初心者向け】
おおよそフィボナッチ61.8%で反転し、再度上昇していることがわかります。このようにフィボナッチ(リトレーストメント)を使えば、どこで転換し価格が伸びていくかを予想することができます。
フィボナッチの使い方
フィボナッチの使い方を解説していきます。この項目で解説するのは、「フィボナッチリトレーストメント」と「フィボナッチエキスパンション」です。
重要なのは「フィボナッチリトレーストメント」なので、しっかりと使えるようになりましょう!
まず、それぞれの使用目的は以下の通りです。
- フィボナッチリトレーストメント:価格が反転する箇所の予測
- フィボナッチエキスパンション:エントリー後、利食い箇所の予測
フィボナッチリトレーストメントの使い方
フィボナッチリトレーストメントの使用用途は「価格が反転する箇所」の予測に使えます。反転しやすい箇所は38.2%、50%、61.8%になります。
ここでリトレースの意味を知りましょう。リトレースは「引き戻す」といった意味になります。
使う箇所はエリオット波動の「2波から3波の転換点」と「4波から5波の転換点」で使用します。
フィボナッチリトレースメントの使い方①:2波から3波の転換点
まず1つ目が「2波から3波の転換点」で使用します。
フィボナッチリトレーストメントの使い方②:4波から5波の転換点
まず1つ目が「4波から5波の転換点」で使用します。
フィボナッチエクスパンションの使い方
フィボナッチエキスパンションの使用用途は「エントリー後、利食いの箇所」を予測に使えます。価格が伸びやすい値は、161.8%、261.8%です。
ここでエクスパンションの意味を知りましょう。エクスパンションは「拡張」といった意味になります。
その他のフィボナッチを紹介
フィボナッチでは5つの種類を紹介しました。
「フィボナッチリトレースメント」と「フィボナッチエキスパンション」を解説しましたが、残り3つがどういったものかを解説していきます。
残りのフィボナッチの種類
- タイムゾーン
- ファン
- アーク
その他のフィボナッチ①:フィボナッチタイムゾーン
フィボナッチタイムゾーンの使用用途は「時間軸での転換点」です。
フィボナッチリトレーストメントが「価格の転換点(縦軸)」を予測するのに使用されるのに対して、フィボナッチタイムゾーンは「時間軸の転換点(横軸)」を予測するのに使用される。
ちょうど数字3と8の黄緑の丸のところで反転していますね。
ちなみに図の赤丸が意味しているのはフィボナッチ数列です。
その他のフィボナッチ②:フィボナッチファン
フィボナッチファンは、「相場の方向(上昇か下降)」に対してフィボナッチ比率を使ったものです。
簡単に説明すると、相場の方向に対してフィボナッチでトレンドラインの役割を持つ線を引くテクニカル分析です。
図ではフィボナッチ50%のところで何度か反発しているトレンドラインが引けています。
その他のフィボナッチ③:フィボナッチアーク
フィボナッチアークは、「価格と時間軸」に対してフィボナッチ比率を使ったものです。
チャート上では楕円の形が特徴で、見方はフィボナッチリトレーストメントのように判断します。
まとめ
今回はフィボナッチについて学びました。内容のおさらいと共に問題を解いていきましょう!
復習
- フィボナッチの種類を5つ答えなさい。
- 「1 , 1 , 2 , 3 , 5 , 8 , 13 , 21 , 34 , 55 , 89 , 144 , ・・・」の数列を( ① )数列という。
- ( ① )数列の法則性を3つ答えなさい。
- 「0.618と1.618」この数字を( ② )比という。
- 価格が反転する箇所の予測するのに使用するのが( ③ )である。
- エントリー後、利食い箇所の予測するのが( ④ )である。
- 時間軸での転換点を予測するのが( ⑤ )である。
- 相場の方向に対して、フィボナッチ比率を使用したものが( ⑥ )である。
- 価格と時間軸に対してフィボナッチ比率を使用したものが( ⑦ )である。
解答
- 種類5つ→リトレーストメント、エクスパンション、タイムゾーン、アーク、ファン
- ①フィボナッチ
- 法則性3つ→2つ連続する数字の合計は次の数に一致、次の数に対する比率が、4つ目の数以降で0.618に近づく、前の小さい数に対する比率が1.618に近づく
- ②黄金
- ③フィボナッチリトレーストメント
- ④フィボナッチエクスパンション
- ⑤フィボナッチタイムゾーン
- ⑥フィボナッチファン
- ⑦フィボナッチアーク
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