- 環境認識って何?
- 環境認識って大事なの?
- やり方(トレーニング方法)を教えて!
FX初心者の皆さんは、相場認識を行ってからトレードを行っていますか?
環境認識は為替相場がどのような状態になっているのかを調べること。FXで勝ちたいのであれば環境認識を行った後にトレード戦略を立てるスキルが必要になってきます。
そこで今回は、環境認識のやり方と実際のチャートを用いて環境認識を問題形式でトレーニングしていきます。
環境認識で確認するのは2つ
環境認識では何を把握すればいいの?
環境認識といっても、やり方は人によって違います。私がいつも環境認識しているのは次の2つ。
環境認識で把握する2つのこと
- トレンドorレンジの認識
- サポートラインとレジスタンスラインの認識
どの時間足を使って把握すればいいですか?
FX初心者であれば、まずは「日足」の環境認識から行ってみましょう。FXの時間足には大小様々な時間足がありますが、大きい時間足で環境認識を行うほうが重要性は高くなります。
複数の時間足チャートを用いて相場状況を見極める方法を「マルチタイムフレーム分析」と言います。
マルチタイムフレーム分析は、日足での環境認識ができるようになった次のステップ!
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勝てないあなたへ教えます!簡単にできるマルチタイムフレーム(MTF)分析のやり方を解説【FX初心者向け】
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トレンドorレンジの認識
まずは、現在の為替相場がトレンドなのかレンジなのかを判断できるようになりましょう。理由は、トレンドかレンジでトレード戦略が変わってくるからです。
- トレンド→順張り(トレンドフォロー)
- レンジ→逆張り
FX初心者であればトレンドフォローがおすすめです。
トレンドやレンジの認識はどうすればいいの?
トレンドやレンジの認識に使える方法は以下の3つがあります。
トレンドorレンジの認方法
- ダウ理論
- 移動平均線
- トレンドライン
この記事では、「ダウ理論」を使った方法を用います。ダウ理論がわからない方は以下の記事でマスターしてから戻ってきてください。
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これを読めばFXで勝てる確率が上がります!|ダウ理論で覚えるべき知識を解説【FX初心者向け】
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サポートラインとレジスタンスラインの認識
環境認識で行うこと2つ目が「サポートラインとレジスタンスラインの認識」です。理由は、価格変動の大きな抵抗帯として機能する可能性があるからです。※2つをまとめて水平線という。
水平線を引く際の注意点はありますか?
水平線を引く際の注意点は「引きすぎないこと」です。
水平線って引こうと思えば何本でも引くことができます。FX初心者はまず、日足に絞り、重要と思われる箇所に引いていくようにしましょう。
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【FX】実体?ヒゲ?|効果ある水平線の引き方と稼げるFX手法を徹底解説!
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日足を用いた環境認識のやり方
それでは、環境認識のやり方について解説します。前項で環境認識で把握することの2つを覚えていますか?
把握することは以下の2つでしたね。
環境認識で把握する2つのこと
- トレンドorレンジの認識
- サポートラインとレジスタンスラインの認識
ではそれぞれのやり方を図解にして解説していきます。
環境認識のやり方①:トレンドorレンジの判断
チャートを開いた際に行うことは、為替相場が「トレンドかレンジ状態なのか」を判断すること。
この2つの判断は「ダウ理論」を用いて行います。
トレンドの判断
ダウ理論において上昇トレンドは「高値と安値がそれぞれ切り上がり」、下降トレンドは「高値と安値がそれぞれ切り下がる」と定義されます。
ダウ理論を用いたトレンドの判断はわかりました。
どの高値と安値を用いて判断すればいいですか?
ここで問題になるのが「高値と安値の判断」。一貫性を持って高値と安値を判断したいのであればにスイングハイ・ローという方法があります。
詳細は以下の記事をご覧ください。
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押し安値と戻り高値とは?インジケーターを使った簡単な見つけ方【FX初心者向け】
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レンジの判断
ダウ理論を用いたトレンドの認識はさほど難しくはありませんでした。ダウ理論を用いたレンジの判断は少しややこしくなります。
ダウ理論を使ったレンジの判断は次のようになります。
ダウ理論を使ったレンジ判断
- 上昇トレンド→レンジ:押し安値と高値の間をいったりきたり
- 下降トレンド→レンジ:戻り高値と安値の間をいったりきたり
図解で表すと以下のような感じです!
環境認識のやり方②:水平線を引く
次にサポートラインとレジスタンスラインを引いていきましょう。引くポイントは以下の2つ。
水平線を引くポイント
- 上昇トレンド:押し安値と高値
- 下降トレンド:戻り高値と安値
水平線を引くことで目線を固定できます。
環境認識の実践トレーニング【問題形式】
では相場環境認識の問題を解いていきましょう。全部で3問出題するので以下の2つを答えましょう。
- トレンドorレンジ
- サポートラインとレジスタンスラインの確認
今回は環境認識になれるために時間足を無視して練習問題を作成しています。
環境認識実践トレーニング①
- GBP/USD
- 4時間足
解答
押し安値と高値の間をうろちょろしているためレンジ相場です。押し安値にサポートライン、高値にレジスタンスラインを引きました。このどちらかをブレイクするまで様子をみたほうが無難ですね。
このレンジ相場をしっかりとわかったうえでトレードするのもいいですよ!
環境認識実践トレーニング②
- GBP/USD
- 4時間足
解答
答えは下降トレンドです。真ん中の安値を大きく割っていることがわかります。前回安値のライン(赤線)はレジサポ転換でサポートラインだったものがレジスタンスラインと役割がかわります。
環境認識実践トレーニング③
- GBP/USD
- 4時間足
解答
答えは上昇トレンドです。真ん中のラインでレジサポ転換が起きています。前回高値も大きく超えて上昇トレンドが発生しています。
まとめ
今回は相場環境認識のやり方について解説しました。FXで取引する際は相場環境認識を行い、相場がトレンドなのかレンジを判断することでトレードの先着を立てていきます。
この記事では4時間足を用いて行っていますが、慣れてきたら日足から順番に行ってみましょう。