読者の悩み
- テクニカル分析とは何?どんな種類があるの?
- 組み合わせ方も知りたいです
- テクニカル分析が多く使えるFX会社も教えてください!
今回は、こんな悩みを解決します。
テクニカル分析はトレード勝率を上げるために必ず理解しておくべき知識。テクニカル分析にはいろいろな種類がありますが、使い方や組み合わせ方がわかっていないFX初心者を多く見かけます。
そこでこの記事では、テクニカル分析とは何かを解説した上で、おすすめの種類を紹介します。これらを組み合わせながらデモトレードなどで勝てるかを検証していきましょう。
本記事の信頼性
本記事の内容
テクニカル分析とは
おすすめの種類を紹介
組み合わせ方を解説
テクニカル分析とは?ファンダメンタルズ分析との違いやトレードに重要な理由
ファンダメンタルズ分析との違い
テクニカル分析とは「チャートを用い過去の価格変動から、未来の価格を予想する分析法」のこと。どのトレードスタイルにおいても重要なスキルといってもいいでしょう。
テクニカル分析は大きく次の6つの種類に分かれます。
- トレンド系
- オシレーター系
- ライン系
- 〇〇理論系
- チャートパターン
- ローソク足(値動き)
この5つの中でも、ローソク足(値動き)はとても重要になるのでしっかりおさえてください。
一方、ファンダメンタルズ分析とは「国の経済状況、政治、金融政策などを分析し価格変動を予想する」分析法です。
仮にファンダメンタルズ分析で、ある通貨ペアが「上昇するかもしれないから買おう」となっても、すぐに買ってはいけません。エントリーポイントを探すことが重要なのです。このエントリーポイントを探す際にテクニカル分析を使います。
テクニカル分析が重要な理由
テクニカル分析が重要な理由、それはFXで勝つためです。
テクニカル分析を行わずしてFXを行うのであれば、ギャンブルと一緒です。FXを始める初心者の皆さんは、何でFXを始めましたか?
- お金のない現状を打破したい
- 資産を運用したい
- いっきに稼ぎたい
要はお金をいっぱい稼ぎたいのですよね? であれば、しっかりとテクニカル分析は覚えるべき知識です!
スキャルピングでもデイトレード、スイングトレードでもエントリーポイントの見極めにはテクニカル分析を使います。なのでテクニカル分析はトレードにおいて必要不可欠な知識となります。
テクニカル分析のおすすめの種類13選!
初心者におすすめしたいテクニカル分析は以下の13選です。
トレンド系
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
オシレータ系
- RSI
- ストキャスティクス
- MACD
ライン系
- トレンドライン
- 水平線
〇〇理論系
- ダウ理論
- エリオット波動
- フィボナッチ
チャートパターン
- ダブルトップ&ダブルボトム
- ヘッドアンドショルダー
ローソク足(値動き)
- ローソク足1本だけは見ない!集合体で見る
トレンド系
移動平均線
移動平均線とは、ある一定期間の価格から終値の平均値を計算し、その値を結んだ線のことです。
移動平均線には以下の3つの種類があります。
移動平均線の種類
- 単純移動平均線(SMA)
- 加重移動平均線(WMA)
- 指数移動平均線(EMA)
以下の画像は単純移動平均線(SMA)をチャートに挿入したときの画像です。赤:20SMA、青:70SMA、黒:200SMAとしています。
この移動平均線の状態で次のことがわかります。
移動平均線の状態 | わかること |
上向き | 上昇トレンド |
下向き | 下降トレンド |
横ばい | レンジ |
関連記事>>【FX】移動平均線を理解する!|おすすめの期間や種類の設定まで解説
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、移動平均線を中心に1σ、2σ、3σ(σ:標準偏差)のラインを引いたものです。
ボリンジャーバンドは統計学をもとに標準偏差±1σで68%、±2σで95%、±3σで99.8%の確率で値動きは幅の中に収まるというものです。
関連記事>>【FX】ボリンジャーバンドの計算式、設定、見方をわかりやすく解説!
オシレータ系
トレンド分析に対し、相場の強弱を図る時に使用するのが「オシレーター分析」です。
トレンド系のテクニカル分析にオシレーター系のテクニカル分析を組み合わせることで精度が上昇します。
RSI
RSIとは、一定期間において買われ過ぎ、売られ過ぎを示すテクニカル分析。RSIが70%以上で買われすぎ、30%以下で売られすぎを示します。
RSIといったオシレーター系のテクニカル分析を使うときの注意点は、オシレーター系だけでトレードをしないことです。あくまでも補助的なテクニカル分析として使いましょう。
ストキャスティクス
ストキャスティクスもRSIと同様に、一定期間において買われ過ぎ、売られ過ぎを示すテクニカル分析です。
ストキャスティクスではRSIと違い80%で買われすぎ、20%以下で売られすぎを示します。
ストキャスティクスはRSIと似ていますが厳密には異なったテクニカル分析です。詳しい内容は以下の記事をご覧ください。
関連記事>>【FX】RSIとは何か?|ストキャスティクスとどちらを使えばいいのか解説!
MACD
MACDは移動平均線を応用したテクニカル分析の1つです。使用する移動平均線は2本で、買いや売りを判断しエントリータイミングを探すといった方法が使われます。
先ほど移動平均線の項目で紹介しましたが、MACDにはEMA(指数平滑移動平均線)を使用しています。MACDを理解するにはゴールデンクロスやデッドクロスといった知識を覚えてから取り組むといいでしょう。
関連記事>>トレードの信頼性を高めたい|MACDの基礎や使い方、設定をわかりやすく解説【FX初心者向け】
ライン系
トレンドライン
トレンドラインとは「2点以上の安値を結んだ線」を上昇トレンドライン、「2点以上の高値を結んだ線」を下降トレンドラインといいます。
トレンドラインの角度でトレンドの勢いを表すこともできるテクニカル分析です。
また、トレンドラインを使ったトレンド転換を捉える方法もあります。
トレンドラインでトレンド転換を捉える方法は以下の記事をご覧ください。
関連記事>>【FX】トレンドラインの引き方と稼げる手法を徹底解説!
水平線
水平線はシンプルなテクニカル分析ですが、正しく引くことが出きれば勝率を上げることもできます。
水平線を引くことで、反発するポイントやエントリー方向の目線がわかりやすくなるため、正確な水平線の引き方を覚えていきましょう。
関連記事>>【FX】実体?ヒゲ?|効果ある水平線の引き方と稼げるFX手法を徹底解説!
〇〇理論系
ダウ理論
ダウ理論とは、チャールズダウが提唱したテクニカル分析の1つです。ダウ理論には6つの基本原則があります。
- 平均は全ての事象を織り込む
- トレンドは3つに分類される
- 主要なトレンドは3段階から形成される
- 平均は相互に確認される必要がある
- トレンドは出来高でも確認される必要がある
- トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
主に使い方としては「トレンドの判断」や「トレンド転換の判断」に使うことが多いです。
関連記事>>【FX】ダウ理論を用いてトレンド転換を極めよう|稼げる手法も紹介!
エリオット波動
エリオット波動とは、為替相場にはリズムとサイクルが一定に存在するという理論です。チャートを見るとランダムに動いて見える為替相場ですが、一定のリズムで動いていることも実はあります。
エリオット波動は以下のリズム(上昇の場合)で波を描きます。
エリオット波動を勉強したことでトレードの質が変わりました。それくらいためになるテクニカル分析だと思います。
関連記事>>【FX】エリオット波動は使えない?|フィボナッチと組み合わせた最強手法を解説!
フィボナッチ
フィボナッチを使ったテクニカル分析は、フィボナッチ数列を応用しています。
フィボナッチ数列とはいわば黄金比のことで、フィボナッチは為替相場における黄金比となるところがチャンスとなるエントリーポイントがあるという可能性を示したテクニカル分析です。
主に以下の種類があります。
- リトレースメント
- タイムゾーン
- ファン
- アーク
- エクスパンション
正直、覚えるのは「フィボナッチリトレースメント」だけでいいと思います。
関連記事>>【FX】フィボナッチの使い方|基礎から種類までわかりやすく解説!
チャートパターン
ダブルトップ/ダブルボトム
ダブルトップでは2つの天井(トップ)を作り、ダブルボトムでは2つの底(ボトム)を作りトレンドが反転するというチャートパターンです。
①のラインをネックラインといい、このネックラインを割るとトレンドが転換したとみなすこともできます。
関連記事>>【FX】心理でわかるダブルトップ/ダブルボトムで稼ぐための本当の使い方!
ヘッドアンドショルダー
ヘッドアンドショルダー(三尊)、逆ヘッドアンドショルダー(逆三尊)はトレンドの終焉を示すチャートパターンの1つです。
ヘッドアンドショルダー、逆ヘッドアンドショルダーはダウ理論におけるトレンドが崩れたときにでるチャートパターンですね。
こういったチャートパターンは形だけを覚えるのではなく、出来る背景を考えましょう。
ローソク足(値動き)
テクニカル分析は無数にありますが、一番重要なのはローソク足だと思っております。ローソク足1本や2本といった少ない数を見るのではなく、チャート全体を大きく見てローソク足の値動きを見ることがとても重要なのです。
ローソク足の見方(悪い例)
ローソク足の見方(いい例)
初心者ほどローソク足を近くで見るくせがあるので改善しましょう。
関連記事>>【FX】ローソク足とチャートの見方を覚えて勝率上げよう!
テクニカル分析をどうやって組み合わせる?
テクニカル分析13種類を見終わった読者の皆様、お疲れ様でした。なんとなく、「こんな種類があるのね」くらいの感覚はついたと思います。
FXは全てのテクニカル分析を使い、トレードするわけではありません。自身が使っているもので相性がいいものをこれから選抜して使っていく必要があります。
まずは、チャートに表示できるものとできないものを分けて考えます。
チャートに表示できるテクニカル分析
>>トレンド系、オシレータ系、ライン系
チャートに表示できないテクニカル分析
>>〇〇理論系、チャートパターン、ローソク足(値動き)
まずテクニカル分析を行う順番は、以下のようにしてみましょう。
STEP1:チャートに表示できないテクニカル分析で「買い」か「売り」を判断する
STEP2:トレンド系でトレンドの確認
STEP3:オシレータ系で「買われすぎ」か「売られすぎ」を見てみる
>>条件がそろえばエントリー
トレード例
例
- ダウ理論で上昇トレンドを確認→押し目っぽいから「買ってみよう」
- トレンド系テクニカル分析は上昇トレンド
- オシレータ系テクニカル分析も「買い」のシグナルを出している
>>じゃあ「買い」でエントリーしてみよう!
この順番をもとにすると以下のような組み合わせでトレードの信憑性を高めることができます。
おすすめの組み合わせ
〇〇理論系+トレンド系から1つ+オシレーター系から1つ
それだけを使ってトレードするのはNGです。
海外FX業者で使えるテクニカル分析の種類
海外FXの表示できるインジケーターの種類はいったいどれくらいなのか。3つの海外FX会社に絞って調べてみました。
海外FX会社で表示できるインジケーターの数
海外FX会社 | インジケーターの数 |
XM | 97種類 |
GEMFOREX | 30種類以上 |
Titan FX | 30種類程度 |
インジケーターは多く使えるに越したことはありませんが、使うものは選ぶようにしましょう。
テクニカル分析の注意点
テクニカル分析は勝率を100%にする万能なものではありません。しかし、勝率を少しでもあげるためにはテクニカル分析を行わざるを得ません。
勝率を上げるために、テクニカル分析を行う上で注意すべき点は以下の2つです。
- 要人発言や経済指標発表時
- 外国為替市場の開場時
要人発言や経済指標発表時
要人発言や経済指標発表時は為替が大きく動くことがあるので注意が必要です。
特に要人発言や経済指標は、ファンダメンタルズ的に価格に影響するので流れが一変する可能性があるためです。
気を付けたい要人発言
要人発言といってもすべての通貨に影響があるわけではありません。取引している通貨を確認しつつ要人発言にも気を使っていきましょう。特に気を付けたい人物を表にしました。
影響する通貨 | 発言に気を付けたい人物 |
米ドル | 大領領、FRB議長など |
欧州通貨(GBP,EURなど) | ECB総裁 |
要人発言の情報を得たい方はこちらをご覧ください。
経済指標
経済指標の発表時には為替が大きく動くことがあります。私もトレードをしていて思っていた方向と逆に動いたと思ったら経済指標が発表されたときでした。
それからは、経済指標発表時には取引を控えるようにしています。
経済指標カレンダーはこちらからご覧ください。
外国為替市場(マーケット)の開場時
為替を大きく動かすマーケットは以下の3つがあります。
- 東京時間
- ロンドン時間
- ニューヨーク時間
この3つのマーケットが開くときは、大きく価格が動くことがとても多いです。トレードを行う際はこの3つのマーケットの開く時間を意識してトレードをしましょう。
マーケット | 開場時間(日本時間) |
東京 | 9:00 |
ロンドン | 夏16:30 冬17:30 |
ニューヨーク | 夏22:30 冬23:30 |
詳しい外国為替市場の開場時間を知りたい方はこちらをご覧ください。
テクニカル分析おすすめの本
今から紹介する本は以下の人におすすめです。
こんな方へおすすめ
- テクニカル分析を深く学びたい
- 問題形式でアウトプットを主に学んでいきたい
テクニカル分析を学べる本を2つ紹介します。初心者限らず中級者でも役に立つ本なので持っていても損はないと思います。
先物市場のテクニカル分析
文字が多く見づらい点はありますが、テクニカル分析に関してはボリュームがすごく多くて実践でも役立つ本です。これから始める方だけでなく中級者にでもおすすめできる1冊となっています。
クイズを解いて勝率アップ! FX チャート&資金管理 実践トレーニング
トレンド系テクニカル分析やオシレーター系テクニカル分析を実践的な問題形式で解説している本になります。私もこの本で勉強しましたよ!
まとめ
今回は、テクニカル分析13種類をざっくり学びました。紹介だけの記事だけだったので各テクニカル分析を深く理解する必要があります。
FXで勝つには、地道な努力が必要です。テクニカル分析単体で勝つことは難しいですが、複数組み合わせることで効果を発揮できる場合があります。
各テクニカル分析を使用する際に使いやすい、使いにくいなどの相性があるのでデモトレードを活用し自分に合ったテクニカル分析を使うようにしましょう。